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2010年5月31日月曜日

バラ Vol2553


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

対人恐怖症(2)

対人恐怖症(1)からの続き
● 対人恐怖症(2)

・対人恐怖症は、社会不安障害と同一視されることがありますが、必ずしも同じではなくて、回避性人格障害や身体表現性障害などの他の精神疾患と概念的には重複する疾患だともいわれています。

・また、対人恐怖症は、引きこもりを伴うことが多く見受けられます。

・対人恐怖症は「対人という場面で不当に強い不安や緊張を生じ、その結果人から嫌がられたり、嫌われる事を恐れて、対人関係を避けようとする神経症である」ともされ、赤面恐怖症、視線恐怖症、表情恐怖症、発汗恐怖症など様々な種類があります。

・対人恐怖症の中でも、妄想的確信を持つ恐怖症を「重症対人恐怖症」もしくは「思春期妄想症」と呼ぶこともあります。

・男性の場合は、周囲から圧迫を感じる感情、気分などの漠然とした対人恐怖、あるいは視線恐怖が殆どで、他者と対立する自己への不安がみられます。

・それに対して女性の場合の対人恐怖は、視線恐怖、醜貌恐怖、赤面恐怖と関連していて、服装、容姿、言動など他人の目に曝される自己の身体像へのこだわりがあります。

・対人恐怖症の治療法としては、認知行動療法、森田療法、自律訓練法などの心理療法が効果を上げています。

2010年5月30日日曜日

バラ Vol2552


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

対人恐怖症(1)

●対人恐怖症(1)

対人恐怖症は、恐怖症の一つで社会的接触を恐れて、そのことを避けようとする症状を示すものです。

・その結果として、社会的生活に支障をきたしたり、社会生活において必要な人間関係の構築ができなくなったりするもので、人前で緊張して思うように会話が出来なくなってしまうとか、赤面してしまったり、人の視線が必要以上に気になってしまうという形で現れてくる、特に日本人に多く見られるものです。

・対人恐怖症は、個性を尊重する外国(特に欧米)では殆ど見られない症状で、日本特有の文化依存症候群とされていて、そのままTaijin kyofusho symptoms (TKS) と呼称されています。

・対人恐怖症は、「他人からの攻撃」や「社会的に受け入れられない」とか「他人からの非難や誹謗」といった西洋の社会においての一般的な他律的な恐怖よりも、「他人を傷付けてしまう」や「他人に迷惑をかける」とか「他人を怒らせる」といった自分自身に対する自律的な恐怖という症状が見られるものです。

・言い替えれば、元々欧米ではその人その人の個性を大切にして尊重しますので、自分自身が他人と違っていても気にしませんが、日本のような集団行動を重視する社会においては、欧米などの個人主義の国に比べて人間関係(対人関係)が崩れることは、社会的な孤立を意味するため、この「社会的な孤立の恐怖」から症状が起こりやすくなっているのではないかと推察されています。

続きは次回:対人恐怖症(2)

2010年5月29日土曜日

バラ Vol2551


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

社会不安障害(2)

社会不安障害(1)からの続き

● 社会不安障害(2)

・人前でスピーチをしたり、人から注目を集める場面において、誰しも不安を感じる事がありますが、しかし、それが原因で日常生活に支障をきたすような事はなく、通常はそういった場面に慣れるうちにアガリにくくなるものです。

・これに対して社会不安障害(SAD:social anxiety disorder)は、非常に強い不安を感じるあまり、震えや吐き気などの身体症状を伴い、そのような場面になかなか慣れないため、しなければならない事であっても次第にその事を避けるようになり、日常生活に多大な影響を及ぼすようになっていきますので、引きこもりやニートの背景因子でもあるとも言われています。

・社会不安障害の人は、強い不安や緊張、恐怖を感じると様々な症状が身体に現れます。
頭が真っ白になる、声が震える、 声が出ない、手足が震える、動悸がする、 口が渇く、赤面する、汗が出る、吐き気がするなどの症状が現れます。

・社会不安障害の人は、こうした不安症状を避けるため、また人に知られたくないと考えるあまり、周囲の人々との接触や人前での活動を避けるようになり、日常生活にも支障を及ぼす事になってきます。

・また、社会不安障害は、内気だとか恥ずかしがり屋といった性格の問題ではないので、症状が慢性化すると、うつ病やパニック障害なども併発する危険性もありますので、精神科などの医療機関での早期の治療を要します。

・「自殺を考えたことがある」という社会不安障害の人の割合はうつ病の人よりも多く、治療としては、精神科において薬物療法と心理療法を併用するかどちらか単独で行われます。

・薬物療法ではSSRI(抗うつ剤の一種)を使った治療が効果的であるといわれていて、心理療法では認知行動療法などが有効でSSRIと同等の効果があるとも言われています。

次回:対人恐怖症(1)

2010年5月28日金曜日

バラ Vol2550


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

社会不安障害(1)

●社会不安障害(1)

社会不安障害(社会恐怖)とは、社会や 人前でマイナスなイメージで批判されたり、他人に辱められる事に対する恐怖感を主な症状とする精神疾患のことです。

・恐怖症の中で社会不安障害は最も一般的で、生涯有病率は3 ~13%と言われていて、決して稀な疾患ではありません。
・世代を問わず発症しますが、特に思春期に多くみられ、不安障害の中で最も発病年齢の低い病気と言われています。
・30~40代になって管理職(責任ある立場)になり、人前で話さなければならない機会が多くなることがきっかけで、発症するといったことも珍しくありません。
・若干、男性が発症する割合が多いものの、大きな男女差はありません。

・症状は、パニック障害と似ているところもありますが、パニック障害は死に対する恐怖から場所や時間を問わず発作的に発症するのに対し、社会不安障害は人や社会に対する恐怖なので、特定の場面(人や場所)で発症するところが異なっています。

・社会不安障害の人が恐怖を感じる場面として、最も多いのが「初対面の人や顔見知りだが親しくない人との会話」と「複数の人の前での発言やスピーチ」で、次いで「社会的立場が上の人との面談や会話」、「会社などで電話に出る」、「受付などで用件を伝える」、「人の前で文字を書く」、「あまり親しくない人と食事をする」、「催しやパーティに参加する」などです。

続きは次回:社会不安障害(2)

2010年5月27日木曜日

バラ Vol2549


バラ Vol2549
駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

オーバードース(OD)(2)

オーバードース(OD)(1)からの続き

●オーバードース(OD)(2)

オーバードース(OD)の特徴
・殆どのきっかけは、気分を鎮めたい、何となく不安、何となく落ち着かない、何となくイライラする、何となく寂しい…などで、始めは服用量が少なかったものが、薬に慣れてくるので服用量が増大していきます。

・オーバードーズを行った後は、不安やイライラなどの不快感から解放されることが多く、そのことが癖になっていくことで、習慣化されやすいとされています。
またオーバードースは、人格障害を伴っていることも多くあります。

・オーバードースの理由としては、孤独感、寂しさ、ストレスの緩和、怒り、愛情の確認、自己処罰、自己破壊、自殺願望、助けを求めるため、クライシスコール、相手をつなぎ止めるため…など様々ですが、悲痛な心の叫びの表現の仕方の一つであることに違いはありません。

・オーバードースの原因としては、孤独感、寂しさ、不安などの不安定な感情、怒りなどの破壊的な感情と衝動、解離症状などがあげられます。

・解離症状(離人感など)があると、心も体も自分が自分でないような感覚に陥り、極めて不快感を覚えてきますので、それをオーバードーズを始めとする自傷行為によって、現実感を取り戻そうとすることも多々あります。

その、極めて不快な解離症状はなぜ現れるのでしょうか。
・多くの場合は、幼い頃に精神的、肉体的な虐待や恐怖体験をした可能性があり、自分を麻痺させることで、恐怖や苦しみを緩和させようとするためです。
・その体験が、幼少であればあるほど、自分自身への攻撃が強まり、オーバードーズを始めとする自傷行為を引き起こす要因になるのです。

次回:社会不安障害(1)

2010年5月26日水曜日

バラ Vol2544


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

オーバードース(OD)(1)

●オーバードース(OD)(1)

オーバードースとは、薬物過剰摂取(drug overdose)のことで、化学物質(医薬品、市販薬品や違法ドラッグ)を、生体のホメオスタシス(生きていく上で重要な機能を、常に正常に保つ働き)が損なわれる程、多量または集中的に摂取し、そのことによって起こる状態や症状、または概念を言います。

・オーバードースという語は、安全な薬の服用という概念の対であり、薬物に対して使われることはあっても毒物に対しては使いません。

・オーバードースは、時に自殺するための手段として行なわれ、自殺願望者が意識的にオーバードースを冒すことがありますが、多くの場合のオーバードースは意識的なものではなく、服用している薬物に対して無知であったり、その薬の説明書の無理解などで起こっています。

・doseとは薬物の1回あたりの適正服用量のことですが、過剰や超過を意味するoverを付加した複合語のOver Doseの頭文字をとり、ODと略されています。

・オーバードース(OD)の目的には、「自殺目的」「多幸感を得る為(向精神薬、麻薬や覚醒剤の摂取)」「自傷的行為」「現実逃避」「脱力感(トリアゾラム、大麻、LSD)」など多様性があります。

・自殺志願者によるオーバードースの場合、精神科用医薬品を用いたオーバードースが既遂(製薬会社自体が、特に精神科用薬品からはオーバードースの危険性を事前に排除している)に至る事はまれですが、どのような薬かを問わず、繰り返しオーバードースを行うことにより、肝臓や腎臓など内臓の機能低下を含めた悪影響も懸念されますので、その行為自体に周りの人達は注意を向けなければなりません。

・また、睡眠導入剤などの睡眠効果のある薬や精神系の薬を大量服用した場合、一時的な記憶障害が症状として現れるときもあります。
具体的には大量服薬した前後の記憶がないとか、一時的に解離のような症状を呈するなどですが、これらは一時的なものであり、薬が抜ければ回復していきます。

続きは次回:オーバードース(OD)(2)

2010年5月25日火曜日

バラ Vol2543


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

躁うつ病の特徴

●躁うつ病の特徴

・躁うつ病(双極性感情障害)は、内因性の精神疾患であり、気分障害の一つで、躁状態を伴う双極I型障害と、軽躁状態を伴う双極II型障害に区分されます。

[双極I型障害]
・1回の躁状態で終わる症例は稀であり、うつ状態と躁状態のいずれかが、症状のない回復期を伴いつつ、繰り返していくことが多く、躁状態から次の躁状態までの間隔は数カ月単位という場合から、うつ状態と躁状態が混ざって存在する混合病相が生じる場合もあります。

[双極II型障害]
・うつ状態と軽躁状態のみが認められる場合のことを言うが、軽躁状態そのものが、患者や家族には認識されていないことも多く、自覚的には反復性のうつ病と考えている患者も多くいます。

・I型の躁は、気分が高揚し、自尊心の肥大、観念の奔逸、多弁で多幸感もあり、不眠不休で行動したりする反面、些細なことで激怒したり、誇大妄想したり、注意力が散漫になったり、幻覚や幻聴などが現れても、気分が高揚しているので、病識(病気だという意識)がありません。

・II型の躁は、社会的や職業的機能に影響のない躁(軽躁)で、不眠状態でも平気で、気分は陽気で、周りとも活発に交流し、一見何も問題ないように見えるが、激しく怒ったり妄想が出ないだけで、実際は苛々が募っていたり、疲れが溜っていて無理をしています。

・うつ状態は、精神症状として、抑うつ気分や興味・喜びを喪失、無価値感が顕著になり、集中力、思考力、決断力の低下が起こり、抑うつ気分に日内変動(朝方は激しく、夕方になると軽くなる)がみられ、身体的症状として、食欲、体重、睡眠、身体的活動性の4つの領域で、顕著な減少または増加が生じます。

・治療法としては、躁とうつの変動を抑制するための気分安定薬を中心とした薬物療法が主体となるが、必ず専門医や専門職のいる医療機関で治療を進めること。再発の兆候をモニターするなどの再発予防のために疾患教育や、ストレス管理のためや社会復帰に向けてのカウンセリングも重要です。

次回:オーバードース(OD)(1)

2010年5月24日月曜日

バラ Vol2542


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

統合失調症の特徴

●統合失調症の特徴

・統合失調症は、発症する原因が明確に解明されていないのが現状だが、遺伝的な要素や脳内の神経伝達物質の過剰仮説、環境因子、心理学的因子、大脳の構造的異常などの多くの原因が絡み合って脳の機能に障害が起こり、働きが阻害され発症すると考えられていて、思考、知覚、自我意識、意志・欲望、感情など、多彩な精神機能の障害が見られます。

・生真面目で正直な人や純粋で小心な心優しい人などが罹病しやすく、思春期から青年期(15~24歳)に発症することが多く、小児期の発症や老年期での発症もみられ、男性と比較して女性は平均発症年齢(25~34歳)が遅く、閉経後にも小さな発症のピークがあります。

・主な症状としては、陽性症状と陰性症状の二つに分けられ、陽性症状の場合には、知覚の障害(幻覚・幻聴、幻視など)や、思考過程の障害と思考内容の障害(妄想)、自我意識の障害などが特徴的なものとして挙げられます。

・陰性症状の場合は、感情の障害や思考の障害、意志や欲望の障害など、感情が乏しくなる、意味もなく笑う、世間に対して無関心になる、引きこもって無為に過ごすなどの症状が表れ、自閉傾向が強くなります。

・治療法としては、外来治療と入院治療に分けられ、薬物療法を主体として他の治療法も病相の時期(急性期、慢性期など)に応じて適宜選択される。いずれにせよ、専門医に受診、相談し、必ず専門医や専門職のいる医療機関で治療を進めることです。

・必要に応じて、作業療法や生活技能訓練、集団精神療法などが行われ、支援者として、精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士などが専門職としてサポートします。

次回:躁うつ病の特徴

2010年5月23日日曜日

バラ Vol2541


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

PTSDの特徴(2)

●PTSDの特徴(2)

・PTSDを治療するには、時間の経過を待つのではなく、トラウマ体験を過去の事として終わらせる必要があり、受けた傷の圧力を軽減させるためには、心の中に秘めるのではなく、その体験に向き合い、その事について話す事が、体験を過去の事として終わらせる為の重要なことです。

・トラウマの治療と同様に、後遺症を深刻化させないための重要な対策にもなるので、専門的な知識を持った専門職や医師の心理療法を受けることが有効であるが、気分の深刻な落ち込み、入眠困難、中途覚醒などの症状によっては薬物療法も必要になります。

・PTSDの回復とは、事件を繰り返し整理し、異常な状況や事件を思い出すことによる無力感や生々しい苦痛に襲われなくなる状況や、それに強く影響されず、最低限の生活ができるようになった状況を指し、治療としては、PTSD発症のきっかけとなった事件後の心と身体、生活の変化を自覚し、元に戻す作業が行われます。

・PTSDを治療するには、通常、薬物療法と心理療法の双方が用いられる。心理的外傷となる出来事への情緒的な反応を解決するには、薬物療法など併用しながらの、ナラティブセラピーが最も有効だと考えられているが、近年ではEMDRも効果的な治療方法として注目を集めています。

次回:統合失調症の特徴

2010年5月22日土曜日

バラ Vol2540


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

PTSDの特徴(1)

●PTSDの特徴(1)

・心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後になって様々なストレス障害を引き起こす疾患のことです。
PTSDと診断するための基本的症状が1ヶ月以上持続している場合にはPTSD、1ヶ月未満の場合にはASD(急性ストレス障害)と診断されます。

[基本的症状]
(1)回避:トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。
原因となった外傷的な体験を思い出すような状況や場面を、意識的あるいは無意識的に避け続けるという症状と感情や感覚などの反応性の麻痺という症状を指します。
(2)過覚醒:精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。
交感神経系の亢進状態が続いていることで、不眠やイライラなどが症状として見られます。
(3)再体験:事故や事件、犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる再体験(フラッシュバック)。

原因となった外傷的な体験が、意図しないのに繰り返し思い出されたり、夢に登場したりします。
・強い衝撃を受けると、精神機能はショック状態に陥り、パニックを起こす場合がある。その機能の一部を麻痺させることで一時的に現状に適応させようとするが、そのため、事件前後の記憶の想起の回避や忘却する傾向、幸福感の喪失、感情鈍麻、物事に対する興味や関心の減退、建設的な未来像の喪失、身体性障害、身体運動性障害などが見られ、特に被虐待児には感情の麻痺などの症状が多く見られます。

続きは次回:PTSDの特徴(2)

2010年5月21日金曜日

バラ Vol2539


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

トラウマの特徴

●トラウマの特徴

・トラウマ(心的外傷)とは、外的内的要因による衝撃的な肉体的、精神的ショックを受けた事で、長い間心の傷となってしまうことを指し、外傷体験とも言われ、典型的な心的外傷の原因は、幼児虐待や児童虐待を含む虐待、レイプ、戦争、犯罪や事故、いじめ、暴力を含む悲惨な出来事、実の親によるDV、大規模な自然災害などです。

・トラウマを引き起こす出来事は、単に切っ掛けに過ぎず、事件や事故などといった何らかの出来事があってから数か月も数年も経過しているにも関わらず、その記憶を思い出し、回避(自ら孤立を選択)、麻痺(無痛覚)、摂食障害(無食欲、大食)、解離(内的な逃避)、恐怖反応(パニック発作)などの苦しみ続ける状態を作り出し、成人であっても幼児還り現象が見られる事もあり、これは保護を求めるSOS信号として発せられます。

・軽度の場合はヒステリー状態が短発的に継続発生するのが平均的な症状で、治療せずに罹患者を放置した場合、自傷行動を含む危険行為を行う場合もあります。

・トラウマを治療するには、時間の経過を待つのではなく、トラウマ体験を過去の事として終わらせる必要があり、受けた傷の圧力を軽減させるためには、心の中に秘めるのではなく、その体験に向き合い、その事について話す事が、体験を過去の事として終わらせる為の重要なことです。

・後遺症を深刻化させないための重要な対策にもなるので、専門的な知識を持った専門職や医師の心理療法を受けることが有効ではあるが、気分の深刻な落ち込み、入眠困難、中途覚醒などの症状によっては薬物療法も必要になります。

次回:PTSDの特徴(1)

2010年5月20日木曜日

バラ Vol2538


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

パニック障害の特徴

●パニック障害の特徴

・パニック障害は、不安発作(パニック発作)といわれる、予測のできない急性の強い不安の発作を繰り返す症状を特徴とする精神障害の一つの不安障害です。

・発症に至る完全な原因は判っていないが、何らかのストレスが原因となり、自律神経のバランスが崩れ、神経伝達物質の変化(過敏や過活動、あるいは機能不全)によって引き起こされるものと考えられていて、乳酸、炭酸ガス、カフェインなどに過敏で発作が誘発されやすく、過労、睡眠不足、風邪などの身体的な悪条件や、日常生活上のストレスなど、非特異的な要因も、発症や発作の誘因になるとされています。

・症状としては、危険でないのに、動悸、心悸亢進、心拍数の増加、発汗、窒息感、胸痛、胸部不快感、嘔気、腹部の不快感、目眩、異常感覚(感覚麻痺)、死ぬことに対する恐怖など、予測のできない強い恐怖や不快を感じるが比較的短時間で治まります。

・パニック発作自体は、生命身体に危険を及ぼすものではないが、発作を繰り返し慢性化すると予期不安や、長期化すると広場恐怖(一人で外出できなくなったり、引きこもりがちになる)が生じます。

・治療法としては、パニック障害は、発作の不可解さと、発作に対する不安感によって悪化していく疾患であり、医師が明確に症状について説明し、心理教育を行うことがすべての治療の基礎となります。

・抗うつ薬や抗不安薬などによる薬物療法と心理療法(認知行動療法や内観療法、森田療法など)が行われるが、専門医や専門職のいる医療機関で治療を進めることが重要となります。

次回:トラウマの特徴

2010年5月19日水曜日

バラ Vol2537


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

摂食障害の特徴

●摂食障害の特徴

・摂食障害(中枢性摂食異常症)は、主として先進国(痩せていることが美しいとする文化的な背景のある地域)の思春期や青年期の女性に多く(男性は5%程度)発症する、神経性無食欲症(拒食症)と神経性大食症(過食症)に大きく分類(他に、睡眠関連摂食障害や特定不能の摂食障害がある)される、精神疾患の一つで依存症の一種で、どちらも体重に対するボディイメージが障害され、自分を評価するときに体型や体重を過度に重視する点が特徴です。

・原因としては、人間関係の問題による心理的なストレスや不適応、コミュニケーションの不全などとされているが、間脳視床下部食欲中枢に障害が起きているという説もあり、拒食症の場合には両親から多大な干渉を受けているために自立性に欠けていると感じ、拒食という行為によって個性や自立性を得ようとしているものです。

・過食症は、自立することに強い不安を感じ、愛情を求めるために摂食という母性的な行為に固執していると考えられていて、遺伝子の研究や脳画像解析の研究を含め、世界的に様々な視点から解明が試みられています。

・症状として、拒食症の場合は、極端な食物制限、思考力の低下、生理不順、過活動など、過食症の場合は、無茶喰い、自己誘発嘔吐、下剤乱用などの他、抑うつ症状、自傷行為、アルコール乱用などの精神症状を合併することも多く、内科的疾患(電解質代謝異常による不整脈、栄養失調による感染症や貧血、脳萎縮、骨粗鬆症など)を併発することがあります。

・治療法としては、拒食と過食は 周期的に繰り返される場合が多く、食行動異常が注目されやすいが、その背景にある心の問題を解決しないと摂食障害は完治しないこともあるので、解決するには精神分析的心理療法と薬物療法とを併用し、極度の低体重の場合には入院治療により栄養面への対処を最優先します。

・基本的には、なぜ摂食障害になったのかの成り立ちを理解し、専門医の診断と専門職の心理的なカウンセリングを受けることが有効です。

次回:パニック障害の特徴

2010年5月18日火曜日

バラ Vol2536


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

自律神経失調症の特徴

●自律神経失調症の特徴

・自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の2つから成り立つ自律神経のバランスが崩れた時に、様々な不調が体に起こるもので、日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と暫定的に定義されています。

・自律神経は血管、リンパ腺、内臓など、自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことで、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経です。

・原因としては、交感神経は代謝、消化などの生命活動を活発にする働きをし、副交感神経は交感神経とは全く逆の働きをし、人間の体では凡そ12時間交代でこの二つの 神経の優位が入れ替わるとされているが、夜更かしやストレスなどで脳を休める時間が減ると自律神経が興奮し、結果的に交感神経と副交感神経の優位入れ替わ りのバランスが崩れ、自律神経失調症となるとされています。

・症状としては、様々な症状があり、目眩い、冷や汗、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに脈が速くなる、血圧が激しく上下、立ち眩み、耳鳴り、吐き気、頭痛、微熱、過呼吸、生理不順といった身体症状から、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、抑うつ気分など精神的な症状が現れることも多く、症状は多岐に渡ります。

・治療法としては、薬物療法や睡眠の周期を整える行動療法などの心理療法が行われるが、マッサージやカウンセリングなどが有効な場合もあり、また、自律訓練法を用いて心因的ストレスを軽減させ、症状を改善させる方法もあるが、治療は心身の両面から柔軟に行うことが必要とされます。

次回:摂食障害の特徴

2010年5月17日月曜日

バラ Vol2535


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

不安神経症の特徴

●不安神経症の特徴

・不安神経症には、大きく分けて全般性不安障害に分類される慢性の不安(予期不安=対象のない怖れ)とパニック障害に分類される急性の不安(不安発作)の2つのパターンがあるが、どちらも精神障害の一つの不安障害です。(パニック障害については次項で述べるので、この項は全般性不安障害について述べます。)

・発症に至る完全な原因は判っていないが、神経質で不安を持ちやすい性格の人に多い傾向があり、何らかの精神的なショック、心配ごと、悩み、ストレスなどの精神的原因と思われることもあるが、まったくないこともあり、過労、睡眠不足などの身体的原因が引き金になることもあります。

・症状としては、過敏、緊張、落ち着かない、イライラする、集中困難などの精神的症状と、筋肉の緊張、頭痛、震え、動悸、息苦しさ、目眩、下痢、不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める)などの多様な身体的症状(不定愁訴)があります。
何かにつけて過度の不安や心配(予期不安)が付きまとい、それが慢性的に続くのが特徴で、不安に伴ういろいろな精神的、身体的症状が現れます。

・治療法としては、全般性不安障害には、パニック障害のような決まった薬はなく、抗不安薬などによる薬物療法と心理療法(行動療法や内観療法、森田療法など)が行われるが、専門医や専門職のいる医療機関で治療を進めることが重要となります。

次回:自律神経失調症の特徴

2010年5月16日日曜日

バラ Vol2534


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

強迫性障害の特徴

●強迫性障害の特徴

・強迫性障害(強迫神経症)は、強迫症状と呼ばれる症状に特徴付けられる精神障害の一つで、強迫観念(本人の意志と無関係に頭に浮かぶ、不快感や不安感を生じさせる観念)と強迫行為(不快な存在である強迫観念を打ち消したり、振り払うための行為)からなる不安障害です。

・発症に至る完全な原因は判っていないが、共通点として、元来几帳面であったり、融通が効かずに生真面目な性格傾向が挙げられる事が多くみられる。

・強迫症状には、不潔強迫、加害恐怖、被害恐怖、縁起強迫、数唱強迫、確認強迫、高所恐怖など、この他にも些細であったり、気にしても仕方の無い事柄を自他共に認める状態にあっても、これに囚われ(強迫観念)、その苦痛を避けるために生活に支障が出るほど過度に確認や詮索を行う(強迫行為)という、これらのことは軽度な部分では、日々の生活において誰しも経験していることです。

・治療法としては、基本的には抗うつ薬などによる薬物療法や心理療法(行動療法や認知行動療法、森田療法など)により行うが、薬物療法と心理療法を併用することが効果的だが、専門医や専門職のいる医療機関で治療を進めることが重要となります。

次回:不安神経症の特徴

2010年5月15日土曜日

バラ Vol2533


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

抑うつ神経症の特徴

●抑うつ神経症の特徴

・抑うつ神経症は、悲哀、抑うつ、制止などのうつ状態を主症状とする神経症の一つで、うつ病ほど症状は重くないものの、慢性的に軽度のうつ状態が長く続くことを言い、現在は気分障害の中の気分変調性障害に分類されています。

・原因としては、近親者の死、親しい人との別離や転居、転職などの対象喪失が誘因(遺伝的な素質や性格、ストレスなどが原因)となることが多く、特に幼少期に大切な人との別離や喪失を体験している人に多い傾向があります。

・症状としては、悲哀感、落ち込み、焦り、不安、不眠などが特徴的なものだが、うつ病と異なる部分は、気分の日内変動がみられない、人格障害を伴う、不安や焦燥感が強い、環境の変化に反応して症状が動揺しやすい、抗うつ薬など薬物療法が効きにくい、などにより概念的にうつ病とは区別されています。

・不安神経症、パニック障害、自律神経失調症、強迫性障害、人格障害、統合 失調症、摂食障害などでも、このような症状(いわゆる「うつ状態」)が出ることがありますが、これらの病気とうつ病を併発している場合もありますので注意が必要です。

・治療法としては、基本的には抗うつ薬と抗不安薬などによる薬物療法や心理療法(精神分析的精神療法や森田療法、内観療法など)により行うが、場合によっては、薬物療法と心理療法を併用することが効果的だが、専門医のいる医療機関で治療を進めることが重要です。

次回:強迫性障害の特徴

2010年5月14日金曜日

バラ Vol2532


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

抑うつの原因(2)

抑うつの原因(1)からの続き

●抑うつの原因(2)

[うつ(抑うつ)の原因]
①生活や仕事の急激な変化
・大切な人との死別や離別。
・引越し、転勤。
・病気、事故。
・家庭問題、失恋、離婚、子供の独立。
・学業や仕事の失敗、挫折。
・昇進、退職、人事異動、定年退職、リストラ、会社の倒産。
・惨事に巻込まれる。犯罪の被害者となる。
②ストレス
・結婚、育児、家事。
・家族、近隣、職場などの人間関係
・仕事、過労。
・生育歴や生活史からくる内面的ストレス。
③性格
・正義感、責任感が強い。
・几帳面、凝り性。
・誠実、生真面目。
・律儀、頑固。
・完璧主義。
④女性特有の要因
・妊娠、出産、産後。
・更年期。
⑤病気や薬剤
・脳の病気が原因:脳腫瘍や頭部外傷による後遺症、認知症、動脈硬化など
・脳以外の病気が原因:糖尿病や慢性腎不全、重症貧血、パーキンソン病、、リウマチなど
・薬剤の副作用が原因:降圧剤、ステロイド剤、排卵抑制剤、抗がん剤、向精神薬など

次回:抑うつ神経症の特徴

2010年5月13日木曜日

バラ Vol2531


駕与丁公園 バラ園にて

バラ目:Rosales
バラ科:Rosaceae
バラ属:Rosa
英名:Rosa
和名:バラ

抑うつの原因(1)

●抑うつの原因(1)

・うつ(抑うつ)の原因には、心因性(一過性の心理的なストレスに起因するもの)、内因性(生体リズムなど、身体の内部の変調によって生じるもの)、身体因性(他の病気や薬剤の副作用に起因するもの)のものがあり、また、断定できるような遺伝性の疾患ではないが、同じ家族に複数のうつ病患者が現れる事については、家族であれば素質とか体質、性格が似ていて、生活環境や食生活も殆ど同じなので、他の家族と比べて発症する可能性が高いのです。

また、従来のうつ病以外に、最近では20代~30代前半の若い世代に、「新型うつ病」と呼ばれる、症状、原因が従来とは異なる「新化型」のうつ病が増えていると言われています。

・新型の特徴は、日常生活や仕事、友達関係などが上手くいかなくて「自分を責める」という従来型と違って、「周りの環境や他人のせいにする」傾向が強 いようです。特に、会社や職場で多く、物事が上手くいかないことを「会社や上司」のせいにし、「会社が悪い」「上司が悪い」などの言葉が口癖のようになります。

・辛い時間帯が夕方に訪れ、過食気味によく食べ、過眠気味に良く眠り、仕事中にだけ気分が沈み、会社の外では元気というもので、原因は内的要因(本人の気持ちや心構え)と外的要因(周りの環境や人間関係など)が両方絡み合い、うつ病が発症するのです。

続きは次回:抑うつの原因(2)

2010年5月12日水曜日

グリーフワーク(2)

グリーフワーク(1)からの続き

●グリーフワーク(2)

[グリーフワークのプロセス]
○ショック期
一見冷静に受け止めているように見えるが、これは現実感を喪失した状態で、正常な判断が出来ず、パニック状態になることもあります。

○喪失期
死を現実に受けと止め始めるが、まだ充分に受けとめられない段階で、怒り、敵意、自責感などの強い感情が、次々と繰り返し表れます。

○閉じこもり期
死を受け止めることが出来た段階だが、従来の自分の価値観や生活が意味を失って無気力な状態になり、自責感に襲われることも特徴です。

○再生期
故人の死を乗り越えて、新たな自分、新たな社会関係を築いていく事が出来、積極的に他人と関われるようになります。

次回:抑うつの原因(1)

2010年5月11日火曜日

グリーフワーク(1)

●グリーフワーク(1)

・グリーフワークは、「大切な人や家族など身近な存在の死別を体験し、深い悲しみに陥った人や遺族が立ち直るまでに努力して行う、乗り越えなければならない心の作業」で、死別に伴う苦痛や環境変化などを受け入れようとすることです。

・悲嘆、悲痛、悲哀は愛する人や愛しい人を失った人が体験することであり、誰もが「グリーフワーク」の課程を通過するもので、時と共に自然に故人のいない環境に適応して、新しい人間関係や社会的関係を構築して成長するものだが、遺族や死別者の10~15%が病的な悲嘆(グリーフワークの長期化、慢性化と悲嘆の遅滞)に陥ると言われています。

・これは、悲嘆の感情を抑圧することで、正常な悲嘆の反応が現れないもので、何事もなかったかのように振舞う人もいれば、死を喜んで受け入れるように見える人もいるが、事実を受け入れることが出来なければ、人間関係や社会的関係が正常に営めなくなるので、病的な悲嘆に陥った遺族や死別者には、専門医による薬物療法や専門職のカウンセリングなどが必要になります。

続きは次回:グリーフワーク(2)

2010年5月10日月曜日

ワンダーチャイルド

●ワンダーチャイルド

・ワンダーチャイルドは、生まれながらの純真で自由な子供の心で、快活で明るく生き生きとした創造的な心のことです。

・自分自身の中に存在するインナーチャイルドが癒されて、幼少期の傷ついた心の傷から解放されると、本来の子供の心が持つ楽しさや前向きな姿勢、好奇心などが、問題行動や神経疾患、精神疾病などを防ぎ、自分らしい人生を歩んで行けます。

・幼少期に自分らしくいることを許されなかった事や幼少期に楽しめなかった事を、インナーチャイルドと出会い癒す事(過去を受け入れて解放する)で、ありのままの自分が人生を楽しませてくれます。

・傷ついたインナーチャイルドを癒せるのは自分自身でしかなく、自分の成長に於いても不可欠なものです。

次回:グリーフワーク(1)

2010年5月9日日曜日

インナーチャイルド

●インナーチャイルド

・インナーチャイルドとは、自分自身の中に存在する「内なる子供」で、失われた幼少期に本当はいるはずだった自分であり、本来の自分の姿だと言えるもので、幼少期の傷ついた心の傷(体験)が潜在意識化したものです。

・幼少期に、自分を表現することが許され、伸び伸びと過ごすことが出来た人は、家庭や社会の中で、「ありのままでよい」ことを知っていて、自分に自信がもてるので他人を受け入れることが出来ます。

・自分らしくいることを許されなかった幼少期を過ごした人は、ありのままの自分でいることはいけないことだと感じているので、本当の自分の姿や自然な感情を押さえ込んでしまい、自分に自信を持つことが出来ないし、自分がありのままでないので、当然、他人がありのままであることも許すことが出来ません。

・インナーチャイルドとの出会い(心の傷の再現)は、本来の自分を知るきっかけとして大切なものだが、辛い過去を思い出す事(感情の再体験=怒り、恐れ、悲しみ、憎しみなど)でもあり、過去を受け入れることでもあります。

次回:ワンダーチャイルド

2010年5月8日土曜日

アダルトチルドレン(4)

アダルトチルドレン(3)からの続き

●アダルトチルドレン(4)

[回復へ]
・基本的には、なぜアダルトチルドレンになったのかの成り立ちを理解し、専門的な知識を持った専門職や医師の心理療法を受けることが有効であるが、カウンセラーも兼任していて、クライエントと向きあい回復へのサポートを行っている医師もいます。

・また、アダルトチルドレンには、数多くの自助グループ(同様の困難や問題、悩みを抱えた人によって作られた支援グループ)が存在し、アダルトチルドレンを克服するに当たって大きな支援となっています。

・過去を振り返り、親に拘束され、支配され、苦しんできたことを認めて、否認していた怒り、抑うつ感、罪悪感、絶望感を表現し、理想化され、幻想化された親の存在を捨てます。

・理想とする生き方や自分のビジョンを描き、現実社会で行動を起こす。「そのままの自分でいいこと」と、自分を認めることが出来れば、機能不全家族の中を生き抜いた自分を信頼することが出来ます。

次回:インナーチャイルド

2010年5月7日金曜日

アダルトチルドレン(3)

アダルトチルドレン(2)からの続き

●アダルトチルドレン(3)

[行動パタ-ン]
1.物事を最初から最後までやり抜くことが困難です。
家庭や両親が子供に対する約束を守ることが稀であり、約束や責任を果たすことの重要性を学んでいません。

2.本当のことを言った方が楽な時でも嘘をつきます。
自分の気持ちを抑えて成長してきたので、正直に自己表現をすることを学んでいない。また、正直な自己表現が家庭では許されなかったので、正直に自己表現することを恐れています。

3.情け容赦なく自分を批判します。
親の期待に過剰に合わせて生きてきたので、親の期待に合わせられなかった自分を責める傾向がある。また、褒められることが少なかったので自己価値が低く、自分は褒められるに値しないと感じています。

4.楽しむことが出来ません。
親の期待に過剰に合わせた結果、自分の感情を抑えこんでいたので感情を満たし楽しむことを経験しておらず、更には楽しむことを恐れてもいます。

5.真面目過ぎます。
親の期待に過剰に合わせてきたので、好きなことをすることを自分に許可していない。 自らの家庭が歪であったため、一般的な正常とは何か判らないと感じています。

6.親密な関係を持つことが難しいです。
親から愛してもらえなかったという慢性的な淋しさを感じている。人を愛してその愛を失うことを極端に恐れ、その恐れゆえ親密な関係を自ら拒んでいます。

7.自分のコントロ-ル出来ないと思われる事態に過剰に反応します。
自分に自信がないため、不測の事態に対応する能力の欠如を感じている。不測の事態については、自分でコントロ-ル出来ないと恐れています。

8.他人と自分は違うと考えています。
親密な人間関係を形成出来ないなどの劣等感から孤独を感じていて、孤独感ゆえに自分は人とは違うと考えています。

9.頑張る事に生きがいを感じています。
自分を追い詰めるほどに何かに努力していても満たされず、成果をもたらしていても、次のゴールを目指して頑張り続け、自分を犠牲にしても相手に奉仕し、自分を甘やかしてあげる事が出来ません。

続きは次回:アダルトチルドレン(4)

2010年5月6日木曜日

アダルトチルドレン(2)

アダルトチルドレン(1)からの続き

●アダルトチルドレン(2)

[心理的特徴]
1.対人不安。
敵か味方かで人を判断する。人の評価を気にし過ぎたり、嫌われたくない思いが強過ぎて、その不安から人との距離を取り過ぎます。

2.対人依存。
見捨てられることに敏感で過剰にこだわる。子供の頃の甘えることができず満たされなかった思いを取り戻そうとします。

3.決断の回避。
決定すべきことに対して、自己判断しようとせず他者に意見や判断を求める。他者の意見や判断に従って望まない結果になると、その他者を恨む傾向があります。

4.自己批判と他者批判。
厳しすぎるほど自己を批判をし、または厳しすぎるほど他者を批判します。

5.思考の二極化(曖昧性の排除)。
白か黒か、プラスかマイナスか極端な思考の二極化がある。中間の曖昧性がなく選択肢も少なく自分を追い込み、思考や視野の狭さにも直結します。

6.過去に対する怒り。
過去と同じような事態に陥ると怒りから感情的に反応する。親への愛情不足だった怒りが心の奥に残っています。

7.自己信頼感の欠如。
自己不信と著しく低い自己評価をする。繰り返し非難されたことで自尊心が崩壊しています。

8.不完全感と完璧主義。
「出来た」という感覚や達成感を持ちにくい。何か間違っているのではないかという、漠然とした不安から過剰な完璧主義に陥ります。

9.過度なマイナス思考。
どうすればいいのか、何が正しいのか考え過ぎる傾向がある。否定的に育てられたことで何ごともネガティブに考えてしまう傾向もあります。

10.漠然とした不安感や空虚感。
現実に今生きている世界の実感がなく、ベ-ルに包まれて見ているような感覚でいる。生きることの実感や意味が見出せなでいます。

11.フラッシュバック。
過去を我慢し感じまいと過ごしたために、過去の記憶が思い出せないでいたり、思い出さないようにしていたものが、突然、過去の傷ついた記憶が、その場で再現されているように蘇ります。

続きは次回:アダルトチルドレン(3)

2010年5月5日水曜日

アダルトチルドレン(1)

●アダルトチルドレン(1)

・アダルトチルドレンとは、親による虐待や、アルコール依存症の持つ親がいる家庭や機能不全家庭(対立や不法行為、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクトなどが存在する家庭)で育ち、その体験が成人になっても心理的外傷として残っている人を言い、破滅的であったり、完璧主義であったり、対人関係が苦手であるといった、いくつかの特徴があります。

・語源は「Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親のもとで育ち、成人した人々)」で、この言葉は、1970年代、アメリカの社会福祉援助などのケースワーカーの人たちが、自分たちの経験から得た知識により作り出したものであり、学術的な言葉ではなかったが、近年はその本来的な意味をあらわすのにアダルトサバイバー(Adult Survivor)が専門家の間では使われるようになってきています。

・アダルトチルドレンは精神医学的概念ではないために診断名にはならないが、その症状により、うつ病、パニック障害、社会不安障害、全般性不安障害、解離性障害などの精神疾患や境界性人格障害、依存性人格障害、自己愛性人格障害、回避性人格障害などの人格障害として診断されることがあります。

続きは次回:アダルトチルドレン(2)

2010年5月4日火曜日

注意欠陥/多動性障害(ADHD)(2)

注意欠陥/多動性障害(ADHD)(1)からの続き

●注意欠陥/多動性障害(ADHD)(2)

注意欠陥多動性障害は、不注意優勢型、多動性-衝動性優勢型と両方を併せ持つ混合型の3つのタイプに分類(DSM-Ⅳ)されます。

○[不注意優勢型]
・一つの事をするのに集中を持続することが困難であったり、すぐに気が逸れてしまい注意散漫な状態になります。
○[多動性-衝動性優勢型]
・一定の時間じっとしていることが出来ずに、立ち歩いたり走り回ったりして落着かないのが特徴です。
○[混合型]
・順番を待つことが出来なかったり、質問されて質問が終わる前に途中で答えてしまったり、我慢が出来ません。

・有病率は年齢と性別により異なり、就学前後の年齢層に多くみられ、多動性-衝動性優勢型や混合型が大きな割合を占めているが年齢が高くなるにつれてその有病率は下がるものの、逆に年齢が高くなるにつれて不注意優勢型の割合が大きくなります。

・成長とともに反抗挑戦性障害をもつ子供の問題行動がエスカレートし、人や動物に対する過度の攻撃性や暴力、重大な規則違反などが行なわれるようになると、ADHD→反抗挑戦性障害→行為障害の経過を辿るといった「DBD(破壊的行動障害)マーチ」がみられ、行為障害に発展するまでに適切な理解の下で適切な指導や療育が受けられないと、治療は困難極まりなく、成人後に「反社会性人格障害(ASPD)」へと発展する可能性も出てきます。

次回:アダルトチルドレン(1)

2010年5月3日月曜日

注意欠陥/多動性障害(ADHD)(1)

●注意欠陥/多動性障害(ADHD)(1)

・年齢あるいは発達に不釣り合いな多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害もしくは行動障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたす社会的ルールが増加する、小学校入学前後に発見される場合が多く見られます。

・注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴があり、日常生活に大きな支障をもたらすが適切な治療と環境を整えることによって症状を緩和することも可能です。
・脳障害の側面が強いとされ、しつけや本人の努力だけで症状などに対処するのは困難であることが多いとされています。

・ADHDを持つ児童のうち約3割が脳波異常、特にてんかんに似た脳波を記録することが確認されています。
特定不能の注意欠陥・多動性障害、行為障害、反抗挑戦性障害、不注意優勢型(ADD)など。

・LDと密接な関係にあるのがADHDで、ADHDの40%はLDを同時に持ち、LDの70%はADHDを持つと言われています。

続きは次回:注意欠陥/多動性障害(ADHD)(2)

2010年5月2日日曜日

学習障害(LD)(2)

学習障害(LD)(1)からの続き

●学習障害(LD)(2)

学習障害は、大きく分けると言語性学習障害と非言語性学習障害の2つに分類されます。

○[言語性学習障害]
・文字や文章、数字といった言語性情報の入出力に関する学習能力の障害(狭義の学習障害)。
・読字障害、失読症、難読症などの、読んで理解する能力に障害がある。
・書字障害、失書症などの、書き写しや表現して書く能力に障害がある。
・算数障害、計算障害などの、数概念を理解する能力に障害がある。

○[非言語性学習障害]
出生と同時に体得され発達していく対人関係を築く能力、状況を理解する能力といった非言語性コミュニケーションや、時間概念、空間概念などの非言語性情報の入出力に関する学習能力の障害(広義の学習障害)です。
・言語障害:自分が思っていることを口に出して語れないといった症状や、間違って覚えてしまったために上手く発音出来ないといった症状が見られることもあります。
・聴力障害:情報を聞いて理解したり想起することが出来ない、背後に雑音があると極度に集中出来なかったり活動に取り組めない、といった症状が見られます。
・空間認知障害:上下や左右、前後などの位置関係や立体的な空間認知、立体を認知することが困難だ、といった症状が見られます。
・記憶障害:多くの場合、時間割や歴史的な事件などを思い出せないといった、長期記憶の悪さが目立つ、といった症状が見られます。
・社会性スキル障害:相手の顔の表情やジェスチャーから感情や伝えたいことを読み取ることや、相手の声の抑揚で自分が怒られていることが理解できない、といった症状が見られます。

次回:注意欠陥/多動性障害(ADHD)(1)

2010年5月1日土曜日

学習障害(LD)(1)

●学習障害(LD)(1)

・基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すもので、「中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない」と、定義しています。

・障害に起因する学習上の特異な困難は、主として学齢期に顕在化するが、学齢期を過ぎるまで明らかにならないこともあり、また、行動の自己調整、対人関係などにおける問題が学習障害に伴う形で現れることもあります。

続きは次回:学習障害(LD)(2)