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2010年5月29日土曜日

社会不安障害(2)

社会不安障害(1)からの続き

● 社会不安障害(2)

・人前でスピーチをしたり、人から注目を集める場面において、誰しも不安を感じる事がありますが、しかし、それが原因で日常生活に支障をきたすような事はなく、通常はそういった場面に慣れるうちにアガリにくくなるものです。

・これに対して社会不安障害(SAD:social anxiety disorder)は、非常に強い不安を感じるあまり、震えや吐き気などの身体症状を伴い、そのような場面になかなか慣れないため、しなければならない事であっても次第にその事を避けるようになり、日常生活に多大な影響を及ぼすようになっていきますので、引きこもりやニートの背景因子でもあるとも言われています。

・社会不安障害の人は、強い不安や緊張、恐怖を感じると様々な症状が身体に現れます。
頭が真っ白になる、声が震える、 声が出ない、手足が震える、動悸がする、 口が渇く、赤面する、汗が出る、吐き気がするなどの症状が現れます。

・社会不安障害の人は、こうした不安症状を避けるため、また人に知られたくないと考えるあまり、周囲の人々との接触や人前での活動を避けるようになり、日常生活にも支障を及ぼす事になってきます。

・また、社会不安障害は、内気だとか恥ずかしがり屋といった性格の問題ではないので、症状が慢性化すると、うつ病やパニック障害なども併発する危険性もありますので、精神科などの医療機関での早期の治療を要します。

・「自殺を考えたことがある」という社会不安障害の人の割合はうつ病の人よりも多く、治療としては、精神科において薬物療法と心理療法を併用するかどちらか単独で行われます。

・薬物療法ではSSRI(抗うつ剤の一種)を使った治療が効果的であるといわれていて、心理療法では認知行動療法などが有効でSSRIと同等の効果があるとも言われています。

次回:対人恐怖症(1)

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